2-A22 振動付与・音再生・流量変化によって飲料の過剰摂取を防止するスマートストロー
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2-A22 振動付与・音再生・流量変化によって飲料の過剰摂取を防止するスマートストロー
辻 凌弥(神戸大学),大西 鮎美(神戸大学),寺田 努(神戸大学),塚本 昌彦(神戸大学)
飲料の過剰摂取は,私たちに様々な悪影響を及ぼす可能性がある.飲料摂取量の自己制限は困難なため,満足感を保ちつつ摂取量を制御するシステムが求められる.そこで本研究では,ストローでの飲料摂取時の感覚を変化させることで,満足感を下げずに飲料摂取量を調整するストロー型のシステムを提案する.提案システムは,振動付与,音再生,流量変化という三つの機能をもつ.これらにより本来の摂取量よりも飲料を多く飲んだとユーザを錯覚させ,摂取量を減少させることを狙う.振動付与機能は飲料を飲んだときにストローを振動させ,音再生機能では水を勢いよく飲んだときの音を再生し,流量変化機能ではストローの太さを細くすることでストローの流量を制限する.提案システムの各機能の効果を検証するために,それぞれの機能と機能オフの計4種類の状態のストローを使って被験者に同じ量を飲んだと思うまで飲料を摂取させた.実験結果より,今回採用した三つの機能は不快ではなかったものの,飲料摂取量に有意な減少はみられなかった.